糸から服へ。【ホールガーメント】のこと。

縫い目のない 無縫製ニット

通常、お洋服は前身頃・後身頃・袖などのパーツを裁断し、縫い合わせて作られます。
そのため縫い代が生まれ、肌あたりやごろつきにつながることもあります。

ホールガーメント®は、生地をパーツごとに裁断して縫い合わせる一般的な洋服づくりとは異なり編む段階で立体的な形を作れる技術です。

肩や袖の丸みなどを編み設計で表現できるため、身体に自然に沿うフォルムに仕上がります。

また、部位によって編地の厚みや伸縮性を変えられるため動きやすさとシルエットの美しさを両立できる点も特長です。

縫い目の無い着心地

パーツを縫い合わせず、一着まるごとを立体的に編み上げるホールガーメント®ならではの構造が、肌に触れた瞬間から違いを感じるなめらかさを生み出します。

縫い代がないためごろつきが起きにくく、動きにも自然に寄り添い、一日を通して快適にお召しいただけます。

身体に寄り添う立体的なシルエット

ごくさりげない編地の切り替えを加えることで、見た目には分からないほど自然に立体感を持たせています。

無縫製のまま形づくるホールガーメント®ならではの技術で、身体に沿う丸みや動きを丁寧に表現し、上品で美しいシルエットに仕上げています。

快適な伸縮性のニット

編み物ならではの構造によって、糸が交差しながら柔らかく動き、必要な方向へ自然に伸びてくれるつくりになっています。

織物には出せないしなやかな伸縮性があり、着る人の動きに合わせて軽く伸び戻りするため、日常の所作もスムーズに感じられます。

縫い目のないニットの”縫い目の違い”

一般的な製品には袖下や脇に縫い目がありますが、ホールガーメント®は一着をパーツでつくらず、編み機の中でそのまま立体的に編み上げるため縫い目がありません。

縫い代による段差やごろつきがなく、生地が途切れずにつながることで腕や胴まわりの動きにもスムーズに寄り添い、自然なフィット感を生み出します。

そのため肌当たりがとてもやさしく、重ね着したときもごろつきが出にくい快適な着心地を長時間保つことができます。

無駄を出さない“ものづくり”。

サステナブルな選択。必要な分だけを編むものづくり。

ホールガーメント®は、生地を裁断せず一着まるごと編み上げるため、裁断ロスがほとんど出ないサステナブルな製法です。

さらに、編み損じたパーツは糸にほどいて再利用することで、無駄を極力生まない“循環するものづくり”を実践しています。

通常、服づくりでは型紙に沿って生地を裁断するため、避けられない裁断端が発生します。

ホールガーメント®は一着を立体的に編み上げるため、この裁断端が出ません。

※通常赤線部分が裁断端で廃棄となります。

編み際には極稀に編み損じが発生しますが、ホールガーメント®はそのパーツをほどいて糸に戻し、再び編み直すことができます。

捨てずに循環させる、素材を大切にしたものづくりです。