
朝、家を出るときは少し肌寒い。
でも昼間になると、まだ汗ばむくらい暑い。
そんな季節の変わり目に悩むのが、毎日の服装です。
半袖では少し心もとないけれど、ニットや厚手のジャケットにはまだ早い。
そこで活躍するのが、薄手の服を重ねる「レイヤードスタイル」です。
でも、大人の重ね着は一歩間違えると、
「なんだか着膨れして見える」
「頑張って重ねたのに、まとまりがない」
「暑くなっても脱ぎにくい」
なんてことも。
秋のおしゃれは、たくさん着ることよりも、必要なものを少しだけ重ねること。
今回は、季節の変わり目を心地よく過ごすための、大人の「重ねすぎない」レイヤードのコツをご紹介します。
秋の重ね着は「3枚」より「2枚」から

秋になると、
インナーを着て、シャツを着て、その上にカーディガンを……。
ついつい服を重ねたくなります。
けれど、まだ気温の高い9月〜10月初旬は、たくさん重ねる必要はありません。
まずは、「一枚で着られるトップス+薄手の羽織」くらいから始めてみましょう。
例えば、
半袖トップス + カーディガン
カットソー + シャツ
ワンピース + 薄手の羽織
など。
ポイントは、羽織を脱いでもコーディネートが完成していること。
昼間に気温が上がったら一枚脱ぐ。
夕方に少し肌寒くなったら、また羽織る。
気温に合わせて簡単に調節できることが、秋のはじめのレイヤードでは大切です。
すっきり見せるなら、「ゆったり+ゆったり」にひと工夫

体のラインを拾いにくい、ゆったりとした服。
着心地がよく、大人の普段着にも取り入れやすい一方で、重ね方によっては全体が大きく見えてしまうことがあります。
例えば、ゆったりしたトップスの上に、同じようにボリュームのある羽織を重ねると、シルエットがぼんやりしてしまうことも。
そんなときは、どこかに「縦のライン」をつくってみましょう。
前開きのカーディガンやシャツなら、ボタンをすべて留めずに羽織る。
インナーを少し見せることで、中央に縦のラインが生まれ、全体がすっきりした印象になります。
また、トップスにボリュームがある日は、ストンと落ちるパンツやロングスカートを。
反対に、ワイドパンツやボリュームのあるスカートの日は、上半身の重ね着をコンパクトに。
全部を隠すのではなく、全体のバランスを見る。
それだけでも、ゆったりした服を軽やかに楽しめます。
色は「増やしすぎない」とまとまりやすい

重ね着をすると、自然とコーディネートに使う色も増えていきます。
トップスは白、羽織はカーキ、パンツはネイビー、バッグはブラウン……。
ひとつひとつは素敵でも、色数が増えると、少しまとまりにくくなることがあります。
大人のレイヤードをすっきり見せたいなら、まずは全体を2〜3色程度にまとめることを意識してみてください。
例えば、
アイボリー × ブラウン
ベージュ × チャコール
アイボリー × ネイビー × ベージュ
特に秋は、同じブラウンでも濃淡を変えたり、アイボリーとベージュを組み合わせたりする「似た色同士」のレイヤードもおすすめです。
色のコントラストがやわらかくなることで、重ね着をしても自然になじみます。
大人の重ね着は、「薄さ」と「素材」も大切
重ね着というと、コーディネートばかりに目が向きがちですが、着心地を左右するのが素材選びです。
厚手の服を一枚着るより、薄手の服を重ねた方が、気温に合わせて調節しやすくなります。
例えば、コットンやコットンリネンのトップスに薄手の羽織を重ねる。
まだ汗ばむ日なら、風通しのよいリネンを取り入れる。
朝晩との気温差が気になるようになったら、調湿性のあるメリノウールを取り入れるのもひとつです。
素材には、それぞれ得意なことがあります。
大切なのは「秋だからこの素材」と決めてしまうのではなく、その日の気温や過ごし方に合わせて選ぶこと。
肌に触れる一枚が心地よければ、その上に何かを重ねても快適に過ごしやすくなります。
おすすめアイテム
素材の心地よさを大切にしながら、色やシルエットの小さな組み合わせを楽しむ。
SPANから秋に取り入れやすいカーディガンを紹介します。
\ 一枚でも、重ねても。秋を心地よく /
おわりに:重ねるほど、おしゃれになるとは限らない
秋になると、着られる服が増えて、おしゃれが楽しくなります。
でも、たくさん重ねることが、おしゃれとは限りません。
暑ければ一枚脱ぐ。
肌寒ければ、一枚羽織る。
その日の気温や、自分の心地よさに合わせて、必要なものを必要なだけ。
「重ねすぎない」という選択も、大人の秋のおしゃれのひとつです。
素材の心地よさを大切にしながら、色やシルエットの小さな組み合わせを楽しむ。
今年の秋は、そんな軽やかなレイヤードから始めてみませんか。


